2021.08.16 MM2Hビザの申請受付再開時期と新申請条件の指針の発表について

この度、8月11日に突然ながらマレーシア内務省よりMM2Hビザの申請受付再開時期並びに新しい申請条件についての発表がありました。
いつもながらの事前に何の打診もないまま突然の発表たっだのですが、今回の新条件についてはあまりにもハードルが高く、且つ、ほぼ不可能に近い条件も入っておりますため、今後いろいろな関係機関・団体からの批判や反対意見が発生し、撤回や修正される可能性も大きいと考えられます。

今回の発表の条件内容の要約は以下のとおりとなっております。

  1. 申請受付再開の時期:2021年10月より(ただしコロナ感染の状況により延期有)

  2. 新申請条件について

    申請条件 従来
    収入条件について
    月RM10,000(約28万円)以上 月RM40,000(約100万円)以上
    資産証明について
    主申請者
    50歳以上:RM350,000(約1,000万円)
    49歳以下:RM500,000(約1,400万円)
    年齢に関係なく
    RM1,500,000(約4,000万円)
    マレーシアの銀行での定期預金について
    主申請者
    50歳以上:RM150,000(約400万円)
    49歳以下:RM300,000(約800万円)
    年齢に関係なく
    RM1,000,000(約2,700万円)
    滞在義務について
    マレーシアでの滞在義務一切なし 35~49歳の方は毎年一年間に90日以上必要
    50歳以上の方は従来通り滞在義務はなし
    申請可能年齢について
    申請時点で20歳以上 申請時点で35歳以上
    ビザ発給の印紙代
    RM90/年 RM500/年
    ビザ発行手続き費用(初回のみ)
    RM500/人 主申請者:RM5,000
    配偶者:RM2,500
    ビザの権利の有効期間
    初回発給時より10年間 初回発給時より5年間
    ビザの権利の延長更新時の条件
    基本的には定期預金を継続していれば可 新条件をすべて満たしていること

    すでにMM2Hビザを保有している方について

    すでにMM2Hビザを保有されてる方については今後10年間の権利の満期を迎えられ、さらに延長更新を希望される場合はすべて新条件を満たしていることとなっています。ただし新条件を満たすまで1年間の猶予期間が与えられます。

以上がこの度発表されたMM2Hビザ新条件の内容ですが、このまま強行に実施されてしまうとほとんどの方にとって申請が難しい状況となってしまいます。
一方でマレーシアは2021年8月現在コロナの感染者状況がかなり深刻な状況になっており最高レベルのロックダウンが実施されていますので、たとえ新条件であっても今年の10月からの申請受付再開は難しいと思われます。
冒頭でも申し上げましたが、これらの情報はあくまでも今回事前の打診も一切なく突然に発表された内容ですので、今後いろいろな機関や団体から批判や反対意見が多く寄せられ、撤回または修正される可能性が大きいと考えられます。
今後、新しい情報が入り次第、弊社のウエブサイトにアップデートしてまいります。

2021年8月11日 マレーシア内務省事務次官Datuk Wan Ahmad Dahlan Abdul Aziz

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