2020.02.27 再び仮承認の遅れと却下について

以前の更新情報でもお伝えしましたが、2018年9月以降に申請された方々は仮承認が下りるまで約1年というかなり長い時間がかかりました。(因みにそれ以前は申請書提出から仮承認まで平均2-3ヶ月でした)
2019年11月以降は仮承認が下りるまでの停滞が少しずつ緩和されつつあったのですが、ここに来てまた滞り始めており、弊社を通じて申請された方々においても2019年5月以降に申請された方々の仮承認が本日現在でまだ下りていない状況です。(すでに9ヶ月が経過しています)

特に昨年2019年3月に勃発した香港でのデモ以降、本国から脱出しようされる香港からの申請者数が急増し、現在は香港の方だけで月平均200-300件の申請者数になっているという状況だそうです。一方で、日本の方の申請者数も一昨年より緩やかに増えつつはあるものの、香港からの申請者数と比較すると10分の1程度とまだまだ少ない状況です。

しかし、全体での申請者数は爆発的に増えてきているため、今年2020年に入りましてからは日本人の方でも仮承認が却下されるケースが出てまいりました。当社におきましては2012年にMM2Hビザ申請代行サービスを開始して以来すでに500組以上の方々のMM2Hビザ申請から更新手続きをお手伝いさせていただいてきておりますが、これまでは仮承認100%を達成してきています。他にも日系のMM2Hビザ申請代行業者は数社ありますが、どちらの業者さんもほぼ100%達成されてこられているのが現状です。このことはマレーシア政府にとって日本人の信頼性が非常に大きく評価されてきた結果なのです。しかし、ここにきてマレーシア政府としては急増する香港や中国の申請者を対象に審査をより厳格にしつつある程度篩にかけていっておりますが、そのバランスを取るために香港・中国の申請者10人に対して日本人の申請者も1人というような割合で精査し始め、どこの業者さんを通しても仮承認を却下するケースが出始めてきています。却下の対象となりやすい事例としては、提出された収入や金融資産証明が複雑でわかりにくい場合などです。マレーシア政府としては提出された書類でしか審査できない状況ですので、やはり提出された書類がすべてということになります。当社としても今後申請を希望される方々にはできる限りシンプルでマレーシア政府が分かり易い明細や証明書を提出していただくようご案内しています。

参考記事 (英文)

MySecond Home programme not for those running from the law, says govt

マレーシア観光文化省の秘書官Isham Ishak氏は、昨今の香港からの申請者の激増について「MM2Hビザプログラムは香港から逃避行するために申請すべきではない。誠にマレーシアに移住したいと考えている人のみ申請を受け付けるべきである」と言及しています。

TOP